「徳川将軍家の演出力」

  • Day:2015.09.28 14:24
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家の本棚を見ていたらなんとも渋いタイトルの本を発見しました。

徳川将軍家
「徳川将軍家の演出力」新潮社発行

この辺の時代に興味津々な今日この頃ですので早速読んでみました。
一般人の私にはあまり参考にならないのですが、
自分を神格化したい教祖的な人には参考になるのかな。って怪しいな。。
今の時代にこんなことしたら逆に異常だと思われのでしょうね。

なんて言ったって、大名が将軍に会う時のお辞儀の稽古だけで数日もかかるし、
顔は直接見ちゃいけないし、もちろん話すこともままならないのです。
どんなに偉くても将軍に会えるかどうかは区別されるので、
否応なく自分の立ち位置がわかってしまいます。

庶民たちにとってみると将軍は会うことも見ることもできないので、ミステリアスな存在となり
でも絶対見せないのかと思うと、たまーーーーにほんのちょっとだけ姿を見せてあげたりして
それがいいようで、なんとも演出上手!

そして大名のランク付けもすごいです。
大名行列の際、沿道の人たちは御三家(尾張、紀州、水戸)に対しては
土下座をしなければいけませんでしたが、それ以外は大名といえども土下座はしなくてよいそうです。
あの加賀百万石の前田家にもですよ。すごい差別です。

大名同士のプライドのぶつかり合いも激しかったようで、将軍への献上品には相当気合を入れ、
献上品を用意するのに死者が出たりしたこともあったようです。
例えば初物の鱈を手に入れるため危険をおかすとか(越前松平家)。
かといって幕府では、こうして集まった献上品を「結構な品」「迷惑な品」と分けていたようで
苦労をかけたからよいというわけではなかったそうです。

この「ランク付け」と「区別」、現代にも通じる気もしますが
歴史を紐解いていくと奥深い理由があるのかもしれないなと思いました。
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