「羊と鋼の森」
- Day:2016.05.16 16:15
- Cat:本

「羊と鋼の森」宮下奈都著 文芸春秋
宮下奈都さんの本は「田舎の紳士服店のモデルの妻」から始まり、何冊か読んでおります。
上記ブログにも書きましたが、描写がとても繊細なお方なイメージです。
「羊と鋼の森」は、
一人の青年が、ピアノの調律に魅せられ、
調律師として成長していく、というお話。
と聞くと、「調律師」というのは珍しいけど、
話としては、なんかじみーな感じがしますよね。
でも、なぜか読ませるんですよー。
物語は静かに、真面目に、丁寧に、普段の我々の生活のすぐそこであるかのことのように
進んでいきます。
「なぜか読ませる」というのが、この著者の魅力なのではないでしょうか。
ふと、調律を何年もしていない実家にあるピアノを思い出しました。
万が一調律する機会があったら、調律作業を影から覗いてみたいです。
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